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2006年 12月 01日
田中実選手 引退コメント
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先日の、トヨタモータースポーツフェスティバルにおきまして、とても暖かで、感動的な引退セレモニーをありがとうございました。

皆様の優しさに包まれ、ただただ、感無量でした。

初めてサーキットを走ってから、今年で26年の月日が経ちました。

寝る時間を惜しんでまで、一生懸命アルバイトして参戦したFJ1600。

マカオグランプリを見学に行って感じたヨーロッパのレベルの高さとドライバーの強さ。

その、強さが欲しくって渡英して参戦した“イギリス フォーミュラー フォード”。
成田を飛び立つ瞬間、「絶対成功するまで帰らない」という決意で、いつまでも涙が止まらなかったことを昨日のことのように覚えています。

渡英して4年後、ミカ・ハッキネン、ミカ・サロとのイギリスF3表彰台。
帰国して、参戦した全日本F3000 。
レースができなくなり、絶望感の中で始めたアフターパーツの会社。

その後、ツーリングカーへ復活し、以来、10年間、乗り続けられたGTレース。
11年前から始めたFTRSの講師。
最近では、今の若者たちが持っている才能の凄さに、ただただ驚くばかりです。

そして、2006年の最終戦が終わり、シッカリ自分と向き合って、考え決意した引退。

始めてレーシングカーに乗った時から、大勢の方々にいただいた、支援、応援、叱咤、激励、情熱、闘志、助言、そして愛情の中で、大好きな、レーシングドライバーを続けて来られたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

今まで、皆様が応援して下さった思いを、一生忘れることなく、胸に刻んで、これからも一生懸命、生きていこうと思います。

本当に、長い間、ありがとうございました。


田中 実

by apr-31 | 2006-12-01 14:35


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